飛行機に乗らなくてもマイルを貯められたら素敵ですよね。実は今、そんな「陸マイラー」という賢い方法が注目されています。普段の買い物や生活の中でコツコツとマイルを貯め、いつか憧れの旅行に出かけられる日を夢見ている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、飛行機に乗らなくてもマイルを効率よく貯める方法や、おすすめのクレジットカードをご紹介します。日常生活の中で無理なくマイルを貯める秘訣を知りたい方、どのカードを選べばいいか迷っている方に役立つ情報をお届けします。
陸マイラーとは?飛行機に乗らずマイルを貯める人のこと
「陸マイラー」という言葉を聞いたことがありますか?これは、飛行機に乗らなくてもクレジットカードやポイントサイトを活用してマイルを貯める人のことを指します。
陸マイラーの基本的な考え方
陸マイラーの基本的な考え方はシンプルです。普段の生活で発生する支出をできるだけマイルが貯まる方法に切り替えるということ。例えば、スーパーでの買い物、電気・ガス・水道などの公共料金の支払い、オンラインショッピング、外食など、あらゆる支出をマイル還元のあるクレジットカードで支払うことで、自然とマイルが貯まっていきます。
陸マイラーの魅力は、特別な出費をせずに、普段の生活の中でマイルを貯められること。貯まったマイルは、国内線や国際線の特典航空券に交換できるため、旅行好きな方にとっては大きな節約になります。
なぜ今、陸マイラーが注目されているの?
近年、陸マイラーが注目されている理由はいくつかあります。まず、キャッシュレス決済の普及により、クレジットカードやスマホ決済を使う機会が増えたこと。また、コロナ禍で旅行に行けない時期があったことから、将来の旅行のためにマイルを貯めておこうという考え方が広まりました。
さらに、マイレージプログラムやポイントサイトの充実により、以前よりも効率よくマイルを貯められるようになったことも大きな要因です。特に日本では、ANAやJALのマイレージプログラムが充実しており、マイルの使い道も多様化しています。
マイルを効率よく貯める3つの基本戦略
マイルを効率よく貯めるには、いくつかの基本戦略があります。ここでは、初心者でも実践しやすい3つの方法をご紹介します。
クレジットカードでコツコツ貯める方法
マイルを貯める最も基本的な方法は、マイル還元率の高いクレジットカードを使うことです。日常の買い物や公共料金の支払いなど、できるだけ多くの支出をクレジットカードで支払うことで、自然とマイルが貯まっていきます。
特に効果的なのは、固定費の支払いをクレジットカードに設定すること。電気・ガス・水道などの公共料金、携帯電話料金、サブスクリプションサービスなど、毎月必ず発生する支出をマイル還元のあるクレジットカードで支払うことで、確実にマイルを貯められます。
また、クレジットカードの年会費と還元率のバランスを考えることも大切です。年会費が高いカードは還元率も高い傾向にありますが、自分の利用額に見合っているかを検討しましょう。年間の利用額が多い方は、年会費が高くても還元率の高いカードの方がお得になることが多いです。
ポイントサイトを活用して大量ゲットする方法
ポイントサイトは、陸マイラーにとって強力な味方です。ポイントサイトを経由してネットショッピングをすると、通常のクレジットカード決済によるマイル還元に加えて、ポイントサイトからもポイントが貯まります。このポイントは、後からマイルに交換することができます。
特に人気のポイントサイトには、ハピタス、モッピー、Gポイントなどがあります。これらのサイトでは、ネットショッピングだけでなく、アンケート回答や資料請求、口座開設などでもポイントが貯まります。
効率よくマイルを貯めるコツは、大きな買い物をする前に必ずポイントサイト経由で購入すること。特に、旅行予約や家電購入などの高額な買い物では、ポイント還元率が高くなるため、大量のポイントを獲得できます。
特約店やマイレージモールを利用して倍率アップ
ANAやJALには、マイルが通常より多く貯まる「特約店」や「マイレージモール」というサービスがあります。これらを利用すると、通常の1.5倍から3倍程度のマイルを獲得できることがあります。
ANAの場合は「ANAショッピング A-style」、JALの場合は「JALショッピング」というサイトがあり、これらのサイト経由で買い物をすると、通常より多くのマイルが貯まります。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなど、普段よく利用するショップも多く提携しているので、日常の買い物でも効率よくマイルを貯められます。
また、実店舗の特約店も多数あります。例えば、特定のレストランやホテル、ガソリンスタンドなどを利用すると、通常より多くのマイルが貯まります。普段利用するお店が特約店になっていないか、チェックしてみましょう。
ANAマイルを効率よく貯めるおすすめカード4選
ANAマイルを貯めるなら、ANAのマイレージクラブと提携しているクレジットカードがおすすめです。ここでは、初心者から上級者まで、目的に合わせて選べる4つのカードをご紹介します。
ANA JCB一般カード:初年度無料で始められる入門カード
ANA JCB一般カードは、初年度年会費無料で始められる入門カードです。2年目以降も年会費2,200円と比較的リーズナブルなので、陸マイラー初心者におすすめです。
通常の還元率は0.5%ですが、ANAの航空券や旅行商品の購入では最大5%の還元率になります。また、毎年2,000円分の搭乗ボーナスがもらえるので、年に1回でもANAに搭乗する方にはお得です。
項目 | 詳細 |
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年会費 | 初年度無料、2年目以降2,200円 |
還元率 | 通常0.5%、ANAの航空券購入時最大5% |
入会ボーナス | 1,000マイル |
特典 | 毎年2,000円分の搭乗ボーナス |
ソラチカカード:東京メトロユーザーに最適な1枚
ソラチカカード(ANA To Me CARD PASMO JCB)は、東京メトロを利用する方に特におすすめのカードです。東京メトロの利用でメトロポイントが貯まり、そのポイントをANAマイルに交換できます。
通常の還元率は0.5%ですが、東京メトロの定期券購入や乗車でメトロポイントが貯まるため、通勤や通学で東京メトロを利用している方は効率よくマイルを貯められます。また、メトロポイントからANAマイルへの交換レートが良いのも魅力です。
項目 | 詳細 |
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年会費 | 初年度無料、2年目以降2,200円 |
還元率 | 通常0.5%、東京メトロ利用でポイント加算 |
入会ボーナス | 1,000マイル |
特典 | メトロポイントからANAマイルへの優遇交換レート |
ANA JCBワイドゴールドカード:還元率1%で本格派向け
ANA JCBワイドゴールドカードは、還元率1%と高めの還元率が魅力のカードです。年会費は15,400円とやや高めですが、その分の特典も充実しています。
毎年の継続特典として3,000マイルがもらえるほか、空港ラウンジの無料利用や旅行保険の充実など、ゴールドカードならではの特典も多数あります。年間100万円以上のカード利用がある方なら、年会費以上の価値を得られることが多いです。
項目 | 詳細 |
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年会費 | 15,400円 |
還元率 | 1% |
入会ボーナス | 2,000マイル |
特典 | 毎年3,000マイルの継続特典、空港ラウンジ無料利用 |
ANAアメックス:特典が充実した上級者向けカード
ANAアメリカン・エキスプレス・カードは、特典が充実した上級者向けのカードです。特に、ANAアメックスゴールドカードは、年会費31,900円と高額ですが、その分の特典も豊富です。
毎年の継続特典として10,000マイルがもらえるほか、国内・海外の空港ラウンジが無料で利用できます。また、アメックス独自の優待サービスも充実しており、レストランや宿泊施設での特典も多数あります。
項目 | 詳細 |
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年会費 | 31,900円(ゴールドカードの場合) |
還元率 | 1% |
入会ボーナス | 5,000マイル |
特典 | 毎年10,000マイルの継続特典、国内・海外の空港ラウンジ無料利用 |
JALマイルを効率よく貯めるおすすめカード3選
JALマイルを貯めるなら、JALカードが基本となります。ここでは、目的や年齢に合わせて選べる3つのカードをご紹介します。
JALカード普通カード:シンプルで使いやすい定番カード
JALカード普通カードは、年会費2,200円とリーズナブルで、シンプルに使いやすい定番カードです。通常の還元率は0.5%ですが、JALの航空券購入や旅行商品の利用では還元率がアップします。
また、毎年のカード継続で500マイルのボーナスがもらえるほか、JALグループ便に搭乗するとボーナスマイルがもらえる特典もあります。JALマイルを貯め始めたい初心者におすすめのカードです。
項目 | 詳細 |
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年会費 | 2,200円 |
還元率 | 通常0.5%、JALの航空券購入時は還元率アップ |
入会ボーナス | 1,000マイル |
特典 | 毎年500マイルの継続特典、JALグループ便搭乗でボーナスマイル |
JAL CLUB EST:20代限定の高コスパカード
JAL CLUB ESTは、20代限定の高コスパカードです。年会費は2,750円と普通カードよりやや高めですが、その分の特典も充実しています。
通常の還元率は0.5%ですが、JALの航空券購入や旅行商品の利用では還元率がアップします。また、毎年のカード継続で1,000マイルのボーナスがもらえるほか、国内線の特典航空券が通常より少ないマイル数で交換できる「ウィッシュリスト」という特典もあります。
項目 | 詳細 |
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年会費 | 2,750円 |
還元率 | 通常0.5%、JALの航空券購入時は還元率アップ |
入会ボーナス | 1,000マイル |
特典 | 毎年1,000マイルの継続特典、ウィッシュリスト特典 |
JALカードCLUB-Aゴールドカード:特典充実の上級カード
JALカードCLUB-Aゴールドカードは、年会費16,500円と高めですが、その分の特典も充実しています。通常の還元率は1%と高めで、JALの航空券購入や旅行商品の利用ではさらに還元率がアップします。
毎年のカード継続で3,000マイルのボーナスがもらえるほか、国内の主要空港ラウンジが無料で利用できます。また、JALグループ便に搭乗するとボーナスマイルがもらえる特典も充実しています。年間100万円以上のカード利用がある方や、JALをよく利用する方におすすめのカードです。
項目 | 詳細 |
---|---|
年会費 | 16,500円 |
還元率 | 1% |
入会ボーナス | 2,000マイル |
特典 | 毎年3,000マイルの継続特典、国内主要空港ラウンジ無料利用 |
陸マイラー実践テクニック!マイルを2倍3倍に増やすコツ
ここからは、より効率よくマイルを貯めるための実践テクニックをご紹介します。これらのテクニックを活用すれば、同じ支出でもマイルを2倍、3倍に増やすことも可能です。
ポイント三重取りで効率アップ
陸マイラーの間で人気の「ポイント三重取り」という方法があります。これは、1回の買い物で3種類のポイントを同時に獲得する方法です。
例えば、楽天市場で買い物をする場合、以下のような流れになります。
- ポイントサイト経由で楽天市場にアクセス(ポイントサイトのポイント獲得)
- 楽天市場で買い物(楽天ポイント獲得)
- 支払いをマイル還元のあるクレジットカードで行う(クレジットカードのポイント獲得)
このように、1回の買い物で3種類のポイントを獲得できれば、効率よくマイルを貯められます。特に、楽天市場やYahoo!ショッピングなどの大手ショッピングサイトでは、セール時にポイント還元率が大幅にアップすることがあるので、そのタイミングを狙うとさらにお得です。
マイル特約店をフル活用する方法
ANAやJALには、マイルが通常より多く貯まる「特約店」があります。これらの特約店を積極的に利用することで、効率よくマイルを貯められます。
例えば、ANAの場合、「ANAマイレージクラブ提携店」として、レストラン、ホテル、レンタカー、ガソリンスタンドなど、様々な業種の店舗が提携しています。これらの店舗を利用すると、通常の1.5倍から3倍程度のマイルを獲得できることがあります。
特に、頻繁に利用するお店が特約店になっていれば、普段の生活の中で自然とマイルが貯まっていきます。ANAやJALのウェブサイトで、自分の住んでいる地域の特約店をチェックしてみましょう。
日常の買い物をマイル獲得チャンスに変える工夫
日常の買い物をマイル獲得のチャンスに変える工夫も大切です。例えば、以下のような方法があります。
まず、公共料金やサブスクリプションサービスの支払いをマイル還元のあるクレジットカードに設定すること。電気・ガス・水道などの公共料金、携帯電話料金、動画配信サービスなど、毎月必ず発生する支出をマイル還元のあるクレジットカードで支払うことで、確実にマイルを貯められます。
また、家族カードを活用するのも効果的です。家族の支出もまとめて1枚のカードで管理することで、より多くのマイルを貯められます。特に、年会費が高いゴールドカードなどは、家族カードを発行することで、家族全員の支出でマイルを貯められるため、年会費以上の価値を得やすくなります。
さらに、友人や家族との食事の際に、自分のカードで一括払いして後から割り勘するという方法も。もちろん、相手の了承を得た上での方法ですが、これによって自分の支出以上のマイルを獲得できます。
マイルの交換と有効期限を賢く管理するポイント
マイルを効率よく貯めるだけでなく、貯めたマイルを無駄にしないための管理方法も大切です。ここでは、マイルの交換と有効期限を賢く管理するポイントをご紹介します。
ANAマイルとJALマイルの有効期限の違い
ANAマイルとJALマイルでは、有効期限の仕組みが異なります。この違いを理解しておくことで、マイルを無駄にせずに活用できます。
ANAマイルの場合、最後にマイルの獲得または使用があった日から36ヶ月(3年間)が有効期限です。つまり、3年間マイルの獲得や使用がなければ、貯めたマイルは失効してしまいます。ただし、ANAカードを持っていれば、カードを使用してマイルを獲得する限り、マイルが失効することはありません。
一方、JALマイルの場合、マイルの獲得日から36ヶ月(3年間)が有効期限です。例えば、2022年4月に獲得したマイルは、2025年4月末に失効します。ANAと異なり、マイルの使用があっても有効期限は延長されないので注意が必要です。
マイルを無駄にしない管理術
マイルを無駄にしないためには、定期的にマイルの残高と有効期限を確認することが大切です。ANAもJALも、ウェブサイトやアプリでマイルの残高と有効期限を確認できます。
有効期限が近づいているマイルがある場合は、特典航空券に交換するか、マイルショッピングなどで使い切ることを検討しましょう。特に、海外旅行の予定がない場合でも、国内線の特典航空券や商品券、ギフト券などに交換することで、マイルを無駄にせずに活用できます。
また、家族間でのマイル移行サービスを利用するのも一つの方法です。ANAもJALも、家族間でのマイル移行サービスを提供しています。自分ではマイルを使う予定がなくても、家族が使う予定があれば、マイルを移行することで有効活用できます。
さらに、マイルの有効期限を管理するためのアプリやサービスも活用しましょう。「マイル管理」や「マイレージ管理」などのキーワードで検索すると、マイルの有効期限を管理するためのアプリやサービスが見つかります。これらを活用すれば、マイルの有効期限を忘れずに管理できます。
お得に特典航空券に交換するタイミング
マイルを特典航空券に交換する際は、タイミングも重要です。より少ないマイル数で特典航空券を入手するためのポイントをご紹介します。
まず、シーズンオフや平日を狙うこと。ゴールデンウィークやお盆、年末年始などの繁忙期は特典航空券の予約が取りにくく、必要マイル数も多くなる傾向があります。一方、シーズンオフや平日は比較的予約が取りやすく、必要マイル数も少なくなることがあります。
また、予約開始日をチェックしておくことも大切です。ANAもJALも、特典航空券の予約は出発の約2ヶ月前から開始されます。人気路線や繁忙期の特典航空券は、予約開始日に予約が殺到するため、予約開始日をチェックしておき、その日に予約することをおすすめします。
さらに、ANAの場合は「特典航空券+宿泊」というパッケージプランを利用すると、通常の特典航空券よりも少ないマイル数で予約できることがあります。JALの場合は「どこかにマイル」という、行き先が4つの候補から抽選で決まるサービスを利用すると、通常よりも少ないマイル数で国内線の特典航空券を入手できます。
まとめ:自分に合った方法でコツコツ貯めよう
陸マイラーとして効率よくマイルを貯めるには、自分のライフスタイルに合ったクレジットカードを選び、日常の支出をマイル獲得のチャンスに変えることが大切です。
ANAマイルを貯めるなら、初心者はANA JCB一般カードやソラチカカード、上級者はANA JCBワイドゴールドカードやANAアメックスがおすすめです。JALマイルを貯めるなら、JALカード普通カード、20代限定のJAL CLUB EST、特典充実のJALカードCLUB-Aゴールドカードなどから選べます。
ポイント三重取りやマイル特約店の活用、日常の買い物の工夫など、効率よくマイルを貯めるテクニックを実践しながら、マイルの有効期限も賢く管理しましょう。コツコツと貯めたマイルで、憧れの旅行を実現させてください。