飛行機に乗った後でマイルを貯め忘れたことに気づいた経験はありませんか？せっかくの旅行や出張なのに、マイルを獲得するチャンスを逃してしまったと落ち込むことはありません。実は搭乗後でもマイルを加算できる方法があるんです。この記事では、マイルの事後加算方法と効率的な貯め方のコツをご紹介します。
マイル事後加算とは
マイル事後加算とは、飛行機に搭乗した後から遡ってマイルを自分のマイレージアカウントに加算する手続きのことです。うっかり会員番号を伝え忘れたり、マイレージカードを持参し忘れたりした場合でも、後から申請することでマイルを獲得できます。
事後加算の基本知識
マイル事後加算は、多くの航空会社で提供されているサービスです。搭乗した便のマイルを後から自分のアカウントに加算できるため、せっかくの飛行機利用でマイルを無駄にすることがありません。
事後加算が可能な期間は航空会社によって異なりますが、一般的には搭乗日から6ヶ月〜1年以内となっています。この期間を過ぎてしまうと申請ができなくなるため、気づいたらなるべく早めに手続きすることをおすすめします。
事後加算の最大のメリットは、もちろん失いかけたマイルを取り戻せることです。特に長距離フライトの場合は、獲得できるマイル数も多いため、事後加算の価値は大きくなります。また、ステータス獲得に必要な搭乗マイルにもカウントされるため、上級会員を目指している方にとっては特に重要です。
各航空会社のマイル事後加算ポリシー
主要航空会社のマイル事後加算ポリシーを表にまとめました。
| 航空会社 | 申請期限 | 申請方法 | 必要書類 |
|---|---|---|---|
| JAL | 搭乗日から6ヶ月以内 | オンライン・電話・空港カウンター | 搭乗券・Eチケット |
| ANA | 搭乗日から6ヶ月以内 | オンライン・電話・空港カウンター | 搭乗券・Eチケット |
| ユナイテッド航空 | 搭乗日から12ヶ月以内 | オンライン・電話 | 搭乗券・Eチケット |
| デルタ航空 | 搭乗日から9ヶ月以内 | オンライン・電話 | 搭乗券・Eチケット |
| アメリカン航空 | 搭乗日から12ヶ月以内 | オンライン・電話 | 搭乗券・Eチケット |
各航空会社によって申請期限や必要書類が異なるため、利用した航空会社の公式ウェブサイトで最新情報を確認することをおすすめします。
マイルの事後加算方法
ここからは、主要航空会社ごとの具体的な事後加算手続き方法をご紹介します。
JALの場合の事後加算手続き
JALでは、搭乗日から6ヶ月以内であれば事後加算の申請が可能です。申請方法は複数あり、自分に合った方法を選べます。
オンラインでの申請が最も手軽です。JALのウェブサイトにログインし、「マイル口座」から「マイル事後加算」のページへ進みます。搭乗日、便名、区間などの情報を入力し、申請を完了させます。
電話での申請も可能です。JALマイレージバンク会員専用デスクに電話し、オペレーターに事後加算の希望を伝えましょう。この場合も、搭乗日や便名などの情報が必要となります。
必要書類としては、搭乗券の半券やEチケットの控えが重要です。オンライン申請の場合はこれらの画像をアップロードする必要があります。もし搭乗券を紛失してしまった場合は、予約確認メールや領収書なども代替証明として使える場合があります。
ANAの場合の事後加算手続き
ANAも搭乗日から6ヶ月以内であれば事後加算が可能です。申請方法はJALと似ていますが、いくつか異なる点もあります。
ANAのウェブサイトにログインし、「ANA マイレージクラブ」のページから「マイル・実績の事後登録」を選択します。必要情報を入力し、申請を行います。
ANAの場合、国内線と国際線で申請方法が若干異なります。国内線の場合は搭乗券の半券やEチケットの控えが必要ですが、国際線の場合は搭乗券に加えて、パスポートの顔写真ページと出入国スタンプのページのコピーが必要になることもあります。
電話での申請も可能で、ANA マイレージクラブ・サービスセンターに連絡することで手続きができます。空港のANAカウンターでも申請を受け付けていますが、混雑時は対応できない場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。
外国航空会社の事後加算手続き
外国航空会社を利用した場合の事後加算方法も見ていきましょう。
ユナイテッド航空では、搭乗日から12ヶ月以内であれば事後加算が可能です。ウェブサイトの「マイレージプラス」セクションから「未加算フライト申請」を選択し、必要情報を入力します。搭乗券やEチケットの情報が必要となるため、保管しておくことをおすすめします。
デルタ航空は搭乗日から9ヶ月以内の申請を受け付けています。「スカイマイル」のページから「過去の搭乗実績をリクエスト」を選択し、申請を行います。
アメリカン航空も12ヶ月以内であれば事後加算が可能です。「AAdvantage」のページから「未加算のフライトをリクエスト」を選択して申請します。
外国航空会社の場合、日本語でのサポートが限られている場合があります。そのため、英語での申請が必要になることもありますので、事前に準備しておくと良いでしょう。
マイル事後加算の際によくあるトラブル
マイル事後加算の手続きをする際に、いくつかのトラブルが発生することがあります。ここでは、よくあるトラブルとその対処法をご紹介します。
搭乗券を紛失してしまった場合
搭乗券を紛失してしまった場合でも、諦める必要はありません。代替となる証明書を用意することで対応できる場合があります。
まず、予約確認メールやEチケットの控えを探してみましょう。多くの航空会社では、これらも証明書として認められています。また、クレジットカードの利用明細や旅行代理店からの領収書なども有効な場合があります。
それでも見つからない場合は、航空会社に直接問い合わせてみましょう。搭乗記録は航空会社のシステムに残っているため、本人確認ができれば搭乗証明書を発行してもらえることがあります。
航空会社への問い合わせは、電話やメール、公式ウェブサイトのお問い合わせフォームから行えます。その際、搭乗日、便名、出発地・目的地、予約番号などの情報をできるだけ詳しく伝えると、スムーズに対応してもらえます。
マイレージカードを持っていなかった場合
搭乗時にマイレージカードを持っていなかった場合でも、後から会員登録をして事後加算できる可能性があります。
多くの航空会社では、新規会員登録後に過去の搭乗分のマイルを申請することができます。ただし、申請できる期間は限られており、一般的には搭乗日から30日〜6ヶ月以内となっています。
遡って加算できる条件としては、搭乗券やEチケットなどの証明書が必要です。また、航空会社によっては、新規会員登録後すぐに申請できる場合と、一定期間（例えば1ヶ月）の待機期間が必要な場合があります。
特にJALやANAでは、新規会員登録後すぐに過去の搭乗分の申請が可能です。ただし、搭乗日から6ヶ月以内という期限があるため、早めの対応が必要です。
マイルを効率的に貯めるコツ
マイルを事後加算する手間を省くためにも、効率的にマイルを貯める方法を知っておくと便利です。ここでは、マイルを効率よく貯めるためのコツをご紹介します。
マイレージカードの選び方
自分の旅行パターンに合ったマイレージカードを選ぶことが、効率的にマイルを貯める第一歩です。
頻繁に利用する航空会社があれば、その航空会社のマイレージプログラムに登録するのがおすすめです。例えば、国内線中心ならJALやANA、アメリカへの渡航が多ければユナイテッド航空やデルタ航空のプログラムが便利でしょう。
複数の航空会社を利用する場合は、アライアンス（航空連合）を考慮するのも一つの方法です。JALはワンワールド、ANAはスターアライアンス、デルタ航空はスカイチームに所属しており、同じアライアンス内の航空会社を利用すれば、一つのマイレージプログラムにマイルを集約できます。
また、家族でマイルを共有できるプログラムもあります。JALの「家族プール」やANAの「ファミリーマイル」などを活用すれば、家族全員の搭乗マイルを一つのアカウントに集約できます。
クレジットカード活用術
クレジットカードの利用でマイルを貯める方法は、飛行機に乗らなくてもマイルが貯まるため、非常に効率的です。
マイル還元率の高いカードを選ぶことがポイントです。JALカードやANAカードなどの航空会社直系のカードは、1,000円の利用につき1〜1.5マイルが貯まるものが多いです。また、ゴールドカードやプラチナカードなど、上位のカードほどマイル還元率が高くなる傾向があります。
日常使いでマイルを貯めるには、固定費の支払いにクレジットカードを活用するのがおすすめです。電気・ガス・水道などの公共料金や、携帯電話料金、保険料などをクレジットカード払いにすれば、自動的にマイルが貯まります。
さらに、ショッピングモールやレストランなど、特定の店舗での利用でボーナスマイルがもらえるキャンペーンも活用しましょう。JALの「JALショッピング」やANAの「ANAショッピング A-style」などを経由して買い物をすると、通常のマイルに加えてボーナスマイルがもらえます。
マイル交換サービスの活用法
クレジットカードのポイントからマイルへの交換も、効率的にマイルを貯める方法の一つです。
多くのクレジットカードでは、貯まったポイントを航空会社のマイルに交換できます。例えば、楽天カードの楽天ポイントはJALマイルやANAマイルに交換可能です。また、アメックスのメンバーシップ・リワードポイントは、複数の航空会社のマイルに交換できる柔軟性があります。
ポイントからマイルへの交換レートは、カードによって異なります。一般的には、1ポイント＝1マイルが基本ですが、交換時に手数料がかかったり、最低交換単位が設定されていたりする場合もあります。
お得な交換キャンペーンを利用するのもおすすめです。定期的に「ポイント→マイル交換で〇%増量」などのキャンペーンが実施されているので、そのタイミングで交換すれば、より多くのマイルを獲得できます。
マイル事後加算の前に確認すべきこと
マイルの事後加算を申請する前に、いくつか確認しておくべきことがあります。ここでは、事前確認のポイントをご紹介します。
搭乗履歴の確認方法
事後加算を申請する前に、自分の搭乗履歴を確認しておくと安心です。
オンラインでの確認は、各航空会社の公式ウェブサイトにログインし、「マイル口座」や「搭乗履歴」のページで確認できます。JALなら「JMBマイル口座」、ANAなら「ANA マイレージクラブ」のページから確認可能です。
搭乗履歴が表示されない場合は、まだマイルが加算されていない可能性があります。国際線の場合、マイルの反映に1週間〜1ヶ月程度かかることもあるため、少し待ってから確認してみましょう。
それでも表示されない場合は、航空会社に問い合わせる必要があります。電話やメールで問い合わせる際は、搭乗日、便名、区間などの情報を伝えると、スムーズに対応してもらえます。
加算対象外のケース
すべての航空券がマイル加算の対象になるわけではありません。事前に確認しておくことで、無駄な申請を避けられます。
特別運賃や格安航空券の場合、マイル加算対象外となっていることがあります。特に、セール価格の航空券や旅行会社のパッケージツアーに含まれる航空券は、マイル加算率が低かったり、対象外だったりする場合があります。
団体旅行の場合も注意が必要です。団体割引が適用された航空券は、マイル加算対象外となっていることが多いです。事前に旅行会社や航空会社に確認しておくと良いでしょう。
提携航空会社利用時も、マイル加算のルールが複雑になります。例えば、JALのマイレージプログラムに登録している場合でも、提携航空会社（ブリティッシュ・エアウェイズやキャセイパシフィックなど）を利用した場合は、加算率が異なったり、特定のクラスのみが対象だったりします。
事前に各航空会社の公式ウェブサイトで、「マイル積算率」や「提携航空会社でのマイル獲得」のページを確認しておくことをおすすめします。
まとめ
マイルの事後加算は、飛行機搭乗後でもマイルを獲得できる便利な制度です。各航空会社によって申請期限や必要書類は異なりますが、基本的には搭乗券やEチケットがあれば申請可能です。搭乗券を紛失した場合や、マイレージカードを持っていなかった場合でも対処法があるので、諦めずに航空会社に相談してみましょう。また、効率的にマイルを貯めるには、自分の旅行パターンに合ったマイレージカードの選択やクレジットカードの活用が重要です。次回の旅行では、これらの知識を活かして、賢くマイルを貯めてみてください。
