
最終更新日:2020年3月30日
30代後半にもなると、身近な人からあぶら臭さを指摘されたり、枕や脱いだシャツで自分のニオイに気づくようになります。
これがいわゆる“加齢臭”です。
そこで今回は、加齢臭はどこから臭うのか、また、加齢臭のメカニズムや対策法について紹介します。
これがいわゆる“加齢臭”です。
そこで今回は、加齢臭はどこから臭うのか、また、加齢臭のメカニズムや対策法について紹介します。
加齢臭はどこから臭う?臭いのもとは何?
テレビなどで加齢臭が特集されることがありますが、よく「加齢臭は頭皮から出る」「耳の後ろから出る」などと聞くと思います。
詳しいことは後述していきますが、加齢臭の原因は皮脂なので、必然的に皮脂の分泌量が多い箇所から加齢臭が発生するということになります。
下記のイラストで赤くマークされたところが皮脂量の多い部分です。すなわち主にこの部分から加齢臭が出るというわけです。

- 頭皮
- Tゾーン
- 耳の後ろから首にかけて
- 胸周辺
- 両脇
- 背中の中心部
- へその周辺
- 陰部
もっとも加齢臭が多く発生するのは頭皮
加齢臭の発生源は8か所あるわけですが、このうちもっとも強力な発生源は頭皮です。皮脂の分泌量で一番多いのは頭皮だからです。
しかし、その次に注意しなければならないのがおでこから鼻にかけての、いわゆる「Tゾーン」。
加えて、頬から顎にかけての「Uゾーン」です。
このあたりはもちろん皮脂量も多めなのですが、他人の鼻の位置に近い部分なので臭いが認識されやすくなるという事情もあるからです。
体臭と言えばワキの臭いを連想しがちですが、加齢臭は通常の体臭とは少し違い、皮脂が分泌されやすい8つのゾーンから発生するのです。
そもそも加齢臭って何なの?
10代、20代は加齢臭なんて考えもしなかったのに、30代後半にもなると加齢臭が体にまとわりつくようになります。加齢臭はどのようなメカニズムで発生するのでしょうか?
まずこれについて知っておかなければ、正しい加齢臭対策はできません。

加齢臭の臭いの正体は「ノネナール」
実は「加齢臭」という言葉は医学用語ではなく、資生堂が2001年に命名したもので、今となっては中年以降の人の体臭の俗称となっています。そもそも加齢臭の発生源は毛穴です。
毛穴では皮脂がつくられていますが、加齢がすすむと皮脂の分泌量が増え、それに比例して皮脂中のパルトミン酸(脂肪酸)も増加します。
この「パストミン酸」が毛穴から出てくると空気中の酸素に触れて酸化し「ノネナール」という物質に変化します。
この「ノネナール」が“脂臭い”のです。
この「パストミン酸」が毛穴から出てくると空気中の酸素に触れて酸化し「ノネナール」という物質に変化します。
この「ノネナール」が“脂臭い”のです。
ようするに、30代以降の脂臭さは、皮脂の酸化が原因というわけです。
若い人に加齢臭がないのはなぜか?
ちなみに、なぜ加齢臭は30代以降の人にはあって、若い人にはないのでしょうか?先にも述べたように、加齢臭には皮脂の分泌量が関係しています。
若い人は皮脂がそれほど分泌されませんので加齢臭はしません。
その代わり、皮膚の新陳代謝が活発で発汗が多いため、新陳代謝によって出るアカ(角質)と汗が混じり、これが菌や微生物によって分解されるので「ツン」とした体臭になるというわけです。
加齢臭が消える!3つの対策法
加齢臭は年齢がすすめば誰しもが直面する問題ですが、しっかり対策すれば加齢臭を消すことだってできます。以降では、加齢臭の3つの対策法について紹介します。
朝シャワーを浴び、インナーを着替えて出勤する
ライオン株式会社(LION)の研究所がおこなった調査では、被験者に夜10時に体をしっかり洗ってもらった上で、清潔なTシャツを着用してもらい、そのまま一晩寝た後に着替えずに出社してもらいました。当然、寝ている間はTシャツに寝汗や皮脂が付着します。
その後、朝起きて通勤するときも同じように汗や皮脂がTシャツに付着していきます。
こうして付着した汗は細菌などによって分解され、皮脂は酸素に触れて酸化し、汗も皮脂もニオイを発生させていきます。
調査の結果、汗がもととなるニオイは比較的すぐに発生するのですが、皮脂がもととなるニオイ(加齢臭)はだいたい12時間後から発生したそうです。
つまり、体をきれいに洗い、清潔なシャツを着用してから12時間後に加齢臭が出始めるということです。

保湿ケアを習慣にする
先にも述べたように、加齢臭のもととなる物質は皮脂の中にあります。ですので、皮脂の分泌量が多い人ほど加齢臭が出やすい傾向にあります。ですから、オイリー肌の人ほど加齢臭に要注意なのです。ちなみに、ヒトの肌は下記のように大きく4つに分類されます。
- オイリー
- ドライ
- ノーマル
- ドライオイリー
オイリーは脂性肌、ドライは乾燥肌、ノーマルはその中間、ドライオイリーは部分的にオイリーだったりドライだったりする肌です。
(自分の肌のタイプを調べるには、SISEIDO MENなどで肌質チェックしてもらうとよいでしょう)
ヒトの皮脂は、体全体を覆って細菌やウィルスから肌を守るバリアーの役割を果たしています。
入浴などで体を洗うことによって、この皮脂が洗い流されるわけですが、その後再び皮脂がすぐに分泌されて肌の表面をバリアーで覆う形になります。
ただ、体を洗った後に肌が乾燥していると、保湿しなくてはと余計な皮脂がどんどん分泌されてしまいます。
ようするに洗いっぱなしにしておくと、皮脂が過剰に出てきてしまうのです。
この過剰に分泌された皮脂が加齢臭の“原料”になってしまうわけです。
ようするに洗いっぱなしにしておくと、皮脂が過剰に出てきてしまうのです。
ですので、オイリー肌の人ほど入浴後は保湿ケアをすることをおすすめします。
保湿ケアをすることで、逆に余分な皮脂の分泌を抑えることができ、加齢臭を抑えられるのです。
食習慣の改善は加齢臭にもっとも効果的
加齢臭のもとが皮脂。皮脂のもととなるのは食事ということになります。きちんと体を洗っているのに、加齢臭がまったく改善しないという人は、自身の食習慣を見直すと効果があるかもしれません。
加齢臭を消す食事のポイントは以下の5点です。
- 皮脂の原料になる脂肪分の多い食べ物を制限する
- 抗酸化作用のある食べ物を積極的に食べる
- 大豆は加齢臭対策にとても効果的
- アルコールを控える
- 揚げ物をやめる
以降で、さらに詳しく説明していきます。
1.皮脂の原料になる脂肪分の多い食べ物を制限する
加齢臭を消すには動物性の脂肪分を減らすことが必要不可欠です。特にラードや牛脂、バターなどは非常に動物性の脂肪分が多いです。このような動物性の脂肪分は腸で吸収されると、体内をめぐって代謝されていきますが、過剰な脂肪分は皮脂から分泌され、これが加齢臭のもとになります。
食べた物はダイレクトに肌から臭うわけです。

2.抗酸化作用のある食べ物を積極的に食べる
先に説明したとおり、加齢臭は皮脂が酸素に触れて酸化することによって発生します。食べ物の中には、こうした酸化を防ぐ働きを持つものもあるのです。
例えば、以下のような食べ物。
- ニンジン
- ホウレンソウ
- カボチャ
- トマト
- 芽キャベツ
- ゴーヤー
- レモン
- ゴマ
- ナッツ
3.大豆は加齢臭対策にとても効果的
肉類に含まれるタンパク質は、筋肉や血液、髪の毛などの材料になります。しかし、分解しきれないタンパク質は腸内で悪玉菌が分解することになります。
この過程の中で、アセトアルデヒドやアンモニア、インドールなどの刺激臭のもととなる物質が悪玉菌によって産生されてしまい、体臭に直結してしまうのです。
おすすめしたいのは大豆。
肉類のタンパク質は消化が悪く加齢臭のもとになってしまうのですが、大豆のタンパク質は脂質が少ない上に消化がとてもよいので、刺激臭を生む悪玉菌が増えにくいです。
さらに、大豆には大豆サポニンという成分が豊富で、これには抗酸化作用があるため加齢臭を防ぐ効果が期待できます。
さらに、大豆には大豆サポニンという成分が豊富で、これには抗酸化作用があるため加齢臭を防ぐ効果が期待できます。
加齢臭対策するなら、お肉より納豆、豆腐、味噌などを食べるようにしてください。
4.アルコールを控える
先に説明したとおり、肉類に含まれるタンパク質はアセトアルデヒドやアンモニア、インドールなどになりますが、アルコールに関しても体内で分解されるとアセトアルデヒドになります。つまり、アルコールも刺激臭のもとになってしまうので、要注意というわけです。
5.揚げ物をやめる
揚げ物に使われる油は、新しいものであっても空気にふれた瞬間からどんどん“酸化”が始まります。スーバーの揚げ物コーナーなどで使用されている油は、数日間交換せずに使い続けられているのが普通です。このような油で揚げられた食べ物はかなり酸化しているわけです。
加齢臭は皮脂が酸化することで発生します。揚げ物を食べるということは、酸化した脂を体内に入れ、加齢臭のもとを増やしているのと同じなのです。
ですので、外食では揚げ物を控えるとか、家庭で揚げ物をするときは新鮮な油を使用し、一回切りで捨てるのがおすすめです。
即効で体臭を消したいときはサプリを活用せよ
ここまでで、加齢臭に効く3つの対策法を紹介してきました。とはいえ、対策はしっかりやっても、ビジネスシーンで大事な商談があるときや、電車で隣に若い女性が座ったりするときなどに、なんとなく加齢臭が不安になってしまうもの。
そのようなときには、サプリで加齢臭対策するもの一つの手段です。
加齢臭対策におすすめのサプリはこちらです。
ローズドレス(ROSE DRESS)

商品名 |
---|
ローズドレス |
価格 |
1袋 1,000円~ |
販売会社 |
株式会社リフレ |
加齢臭・口臭のエチケット対策の定番
ブルガリア産のダマスクローズオイルが濃縮されていて、薔薇の香りが一日中持続します。ビタミンEやリノール酸、オレイン酸などの健康オイルも配合されているのもプラスポイントです。
容量 | 1袋62粒 |
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成分 |
グレープシードオイル、ビタミンE含有植物油/ゼラチン、香料(ローズ)、トレハロース、グリセリン、柿抽出物、ミツロウ、炭酸ナトリウム、二酸化チタン、着色料(ベニコウジ、クチナシ)
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購入 | 楽天でも販売されていますが、定価販売なのでお値段は少し高めです。公式サイトの定期コースで注文すると、1袋1,000円(税込)で購入できるのでおすすめ。定期契約とはいえ、いつでも解約・休止できるので安心して購入できます。 |
【関連記事】ローズドレスの効果は?口コミから徹底検証!
万が一のときのために、1袋携帯しておくといいと思います。
まとめ
本記事では、加齢臭のメカニズムや具体的な対策法について紹介しました。特に女性にとって“ニオイ”は、相性をはかるバロメーターですから、男性はその意味でもスルーできない問題でしょう。
ニオイ対策はマナーと考え、しっかり対策していきましょう。
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最終更新日:2020年3月30日