
最終更新日:2020年4月13日
転職の面接でもっとも大切なのは自己紹介と言えるでしょう。
なぜなら、多くの面接官は、面接開始から30秒以内で、採用するしないをおおむね決めるからです。 特に中途採用の面接においては“相性が合うかどうか”も採用基準としている企業が多いので自己紹介の準備は大切です。
そこで今回は、面接の自己紹介でよい印象や評価を勝ち取るために、以下の点を紹介したいと思います。
なぜなら、多くの面接官は、面接開始から30秒以内で、採用するしないをおおむね決めるからです。 特に中途採用の面接においては“相性が合うかどうか”も採用基準としている企業が多いので自己紹介の準備は大切です。
そこで今回は、面接の自己紹介でよい印象や評価を勝ち取るために、以下の点を紹介したいと思います。
転職の面接での自己紹介を軽んじてはいけない。最重要事項と認識しよう
先にも述べたように、面接官は初対面から30秒以内でその人について「ありか?なしか?」のおおよその判断をします。(筆者も10年以上人事の仕事に携わってきましたが、私の場合は初対面から10秒以内で8割がた「あり・なし」が決まるという個人的感覚を持っています)
転職の面接開始から30秒以内の間に要求されるのは何か?それは言うまでもなく「自己紹介」なのです。
普段の生活の中での自己紹介は初対面の人に対する礼儀や挨拶だったりするわけですが、転職の面接においての自己紹介はそういうものに加えて他の要素も加わります。
「自己紹介をしてください」

この部分を判断したいという狙いがあります。
よく考えていただきたいと思います。企業が中途採用を行う目的は何なのでしょうか?
それは、欠員要因が急に出たため代わりとなる人員を補填したい、新規事業の立ち上げに伴いその分野での経験のある人材が必要だ、などの目的があって中途採用を行うわけです。
言い換えれば、自己紹介をしてください=我々に自分自身をPRしてくださいという意味なのです。
ですから、転職の面接において自己紹介は最重要事項と捉え、120%の準備をすることが大切です。
転職の面接での自己紹介に必要なのは具体性
転職の面接での自己紹介の重要性が理解できたところで、次のステップとして自己紹介をする際に抑えておくべきポイントについてお話しします。
自己紹介のときにもっとも意識してほしいのが「具体的に伝える」ということです。
要するに、入職後に自分がどのような仕事ができるかを固有名詞や数字を含めてPRするのです。

例えば、「前職では営業を担当していました。これまでたくさんの契約を取ってきました」では具体性にかけるため、相手は状況がイメージしにくいです。
しかし、以下のように伝えた場合はどうでしょうか?
「前職では営業を担当していました。東京の港区、新宿区、渋谷区内の通信機械関連の中小企業を中心に、一日5~7件のルート営業でしたが、退職前の6ヶ月間では、月間20件以上の契約を獲得した月が2回ほどあり、これは社内トップの成績でした」
このように、固有名詞と数字を入れることで、相手も状況がイメージしやすくなり、前職での成果も具体的に伝わるのです。
上記のケースのように、営業職の転職の場合は特に「相手に分かりやすく伝える能力がこの人にはあるな」と企業に評価されることにもなりますよね。
自己紹介には具体性が大切、このポイントを押さえておきましょう。
学生時代の成果やキャラをどんなにアピールしても意味はない
自分自身をアピールするには、アピールできる材料をあらかじめまとめておく必要があります。しかし、中には間違った自己アピールをしてしまう人もいます。まさに「事故アピール」とでも言いましょうか・・・。
つまり、中途採用の面接においても、新卒の面接のような準備をしてしまう人が少なくないのです。

先にも述べたように「自己紹介してください」という質問の背景にあるのは、あなたはどんな仕事ができるの?あなたは入社したらどんな成果を上げられるの?ということなのです。
ようするに、面接の場で相手側が知りたいとこととは別の情報を伝えることになるため、会話のキャッチボールが成立しなくなります。
キャッチボールすらできない人と一緒に野球ができるでしょうか?
ですから、中途採用の面接では、相手の気持ちを汲み取り、相手に気持ちよく自分のPRを聞いてもらうことが大きく明暗を分けるのです。
このように、先回りして相手の意図を汲み取り、正確に回答する技術は、社会人にとって必要不可欠なスキルでもありますから、ぜひ身につけてほしいと思います。
中途採用の面接には罠も潜む
人材の採用面接が業務の一部だった私自身も、求職者の本音を引き出すために、ある意味「罠」を仕掛けることがありました。具体的には、面接の場で応募者をあえて油断させて本質を見抜くという“罠”です。
中途採用の応募者は、ある程度社会人としての経験を積んでいるがゆえに、自分をしっかりコーディネートして面接にのぞむ人が多いです。
ですから、新卒の方と比べると本音を引き出す・本質を見極めるのが難しく、実際に入社してもらったら別人格だったということも少なくありません。
そんなときに雑談を交えてちょっとユルい話しを入れていきます。
応募者の方が私と同世代ならば、昔好きだったアイドルは誰だったかとか、これまでどんなお酒の失敗をしたことがあるかなどの話題をふります。
このような話しの流れの中で、相手の本音がポロッとこぼれるのを狙うのです。応募者本人は意気投合しているように感じても、私は違う視点で話しをしているわけです。
ようするに、会話の随所からこぼれ落ちる本音を拾集して、評価の判断材料にしているのです。
面接官を担当する人の多くは、かなりの経験を積んでいるはずですので、会話の一つ一つにおいても油断せず、自分に有利なPRをしていくとよいと思います。
最終更新日:2020年4月13日